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ものづくり 測定
2017年12月17日
ものづくり 測定
「測定する」ことはものづくりにおいて
非常に重要なことです。
長さや径を測定に必要なノギス、マイクロメーター。
重さを測定する天秤。
温度を測定する温度計、温度センサーの熱電対、測温抵抗体。
これらはある基準をもとに保証されています。
長さは、昔は「メートル原器」を基準にされていました。
今は光を基準にしています。
産業技術総合研究所にある
「長さ用633ナノメートルよう素分子吸収波長安定化ヘリウムネオンレーザー装置」
と言う装置で長さの基準とされてました。
最近はさらに精度を高めた「光周波数コム」と言う最新技術が
国家標準として指定されたとのことです。
重さ、質量は「キログラム原器」が基準になっています。
金属の分銅です。
金属ですから長年使っていれば表面が何らかの影響を受けるので
不変ではありません。
そこで産総研では「キログラム原器」に変わる基準を
「プランク定数」を正確に決める研究をされています。
この「プランク定数」も光で測定されます。
温度計の基準はや水の三重点:273.16K
水銀の三重点:83.8058K、「ヘリウムの蒸気圧点」3K~5Kでの値などが
校正に使われています。
測定することは正確でなければなりません。
三次元寸法測定も長さの基準を使って校正されています。
正確であることは変化しない何かを基準にすることが重要となります。
地球上のどこでも同じであることが基準となります。
これらの「標準」は産業の発展のために定められており、
日常的に製作されている部品には厳密な測定は求められていませんが、
校正された測定器を使っての品質管理はものづくりの基本です。