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ものづくりブログ
ものづくりの試作品とは
2017年11月17日
試作品について
製品化を目指すものづくりの初期の段階で装置や部品を作る。
得られたものが試作品です。
売れるもの、役に立つものを作ることが目的なので、最終的に量産されるため
「プロトタイプ」と言えないこともないですが、さらに初期の段階のものになるでしょうか。
一口で試作品と言っても段階があります。
そもそも手作りですが、発案した人が自分なりに作ってみる、形にしてみるところから始まります。
そこが大切なところです。
頭の中で考えたものを自らの手で作る。
動きや機能を満たすものになるのか、
机上の空想に終わらせるのか、分かれ道になると思っています。
自ら形にすることの面白さを感じながら、形にしてみることの難しさにぶち当たり、
「一人でできることは、たかがしれている」ことを味わうことができます。
そうすると自らの考えに固執して自己満足の世界に陥りにくくなると思っています。
時間的な制約、お金の制約が最も大きな壁となり、製品化までの道の前に恐ろしいほどバカでかく、
立ちふさがることも味わうでしょう。
色々感じながら、試作品が作られます。
作ってみて初めてわかることが色々出てきます。
研究・開発に携わるスタッフに様々な取捨選択が迫られます。
試作品とはそんな思いがたくさん詰まった成果物なのです。
試作から製品へとなるのですが、製品化の道も一筋縄ではいきません。
さらに製品として売り出されれば、また、多くの反響が返ってきます。
だから、初期の試作の段階でできるだけ多くの要素を洗い出し、冷静に評価し、
改良を重ねる。時間とお金の制約の中でそれを繰り返すのです。
知力、体力と素直な心、経験、そして何より情熱を持っていないと
素晴らしいものづくりはできないと思っています。
その原点は、ものづくりが好きであることです。