ものづくりブログ
ものづくり企業のユニット

ものづくり企業のユニット

2017年11月02日

ものづくり企業がユニット単位で機械を発注するメリットとは?

「ユニット」という言葉を聞くと、一般の人の多くは、アイドルユニットのように「グループ」という意味で理解するのではないでしょうか。
ユニットバスのような「ひとまとまりのセットになっているもの」をイメージする人もいるかもしれません。

しかし、ものづくりの場においては、「ユニット」というのはしばしば、大きな機械の、特定の機能を持ったモジュールを意味します。

たとえば、原材料を型に流し込み、成形し、成形したもののチェックを行う機械があるとします。この場合、機械には大きく「流し込み」「成形」
「チェック」の3つの機能が備えられています。このそれぞれの機能を果たすための部品の集まり(モジュール)が、ユニットです。

工場の機械や部品を作成する際には、ユニット単位で発注することは珍しくありません。なぜならば、ユニット単位で注文するのには
大きく2つのメリットがあるからです。

1つめのリメットは、カスタマイズや独自の仕様で作りやすいことです。ひとことで「成形」と言っても、中には成形の金型に独自の
仕様のものを使っている、あるいは独自の成形方法を採用しているものづくり企業もあるでしょう。そういったものづくり企業にとっては、
部品の細かなカスタマイズは必須です。機械・部品製作企業には、共同開発などに積極的でノウハウを多く持っているところもあります。
「こういう仕様にしたい」という希望を元に部品を独自設計し、製作するところもあります。自社に合わせた仕様でユニットを作ることが
できるというのは、ものづくり企業にとって大きなメリットのひとつです。

もう1つのメリットは、納期管理や組み立て工程などを簡略化できることです。ユニットを構成する部品を個別に調達するとなると、
まずは各部品の調達先を個別に選定しなければいけません。選定したあとは、納期の管理も個別に行わなければいけません。
さらに、調達した部品の組み立ても自前で手配し行う必要があります。しかし、ユニットとしてひとつの企業に発注すれば、
このような手間を大幅に削減することができるのです。

このほかにも、ユニットで発注することでコストを低く押さえることができる、1社にまとめることで情報漏えいリスクを下げることが
できるなど、ユニット単位で発注することには部品単位での発注にはないメリットがあります。

独自仕様のものづくりを行っている、あるいはこれから行っていきたい企業にとっては、信頼できる機械・部品製作メーカーと共に
ユニットを開発することは必須と言ってもいいかもしれません。そういった、ものづくり企業と機械・部品メーカーの出会いも
「ものづくり市場」の役目のひとつです。

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