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ものづくりブログ
パワードスーツでものづくり
2017年10月15日
ものづくりの現場では、重い荷物を上げ下ろしすることがままあります。そのため、ものづくりの現場は重労働で、体力的に
キツい仕事であるというイメージを持っている人も少なくありません。
確かに、体力的にキツい場面があることは否定しません。しかし、この状況も将来的には変わっていくだろうと予想しています。
パワードスーツという言葉を聞いたことがありますか? アニメなどの世界では、ロボットなどに使われることもしばしばあるのですが、
ものづくりの現場においては、人の動きを補助するために装着する器具を指します。人の動きを補助することから、
アシストスーツと呼ばれることもあります。
パワードスーツは、圧縮空気などの力を利用し、筋肉の力を増強する装置です。これを利用することで、重い物が楽に、軽く
持てるようになります。特に介護の場で、寝たきりの老人の方の入浴などの介助がより楽にできるとして、期待が寄せられています。
パワードスーツが最初に登場した頃は、アニメのロボットのイメージに近い大きなものでしたが、最近は軽量化・小型化も進んできました。
とはいえ、パワードスーツはまだまだ普及していません。この文章をお読みの方の中にも、実際にパワードスーツをつけている人を
見たことがある人はほとんどいないことでしょう。これからさらなる実用化が待たれている装置です。
ものづくりの世界では、パワードスーツは2つの意味を持っています。ひとつは、ものづくりの補助具として。そしてもうひとつは、
ものづくりの製品としてです。
ものづくりの補助具ということはつまり、最初に言ったような重い荷物の持ち運びが楽になるという期待です。これが普及し一般化すれば、
ものづくりの現場は重い物を運ばなければいけないからキツい、というイメージも変わっていくでしょう。
もちろん、ものづくりの現場におけるキツさはパワードスーツの導入で解消されるものばかりではありませんが、少なくともより快適に
ものづくりができるようになることは間違いありません。
そしてまた、パワードスーツが一般化し普及してくれば、パワードスーツを製品として作る現場も増えてくることでしょう。
より楽に動きを補助するパワードスーツの開発・改良も盛り上がっていくことになるのは容易に想像ができます。
このような新製品を通じてものづくりが盛り上がっていくのではないかという期待もまた、パワードスーツには寄せられています。
人の役に立つ、いいものを作っていきたい。そう願うものづくり関係者にとって、パワードスーツは、注目すべき製品のひとつです。