ものづくりブログ
これからの電気自動車

これからの電気自動車

2017年10月09日

電気自動車に注力すれば、日本のものづくりも元気になる!

町中ではしばしば、電気自動車を見かけます。特に多いのが、宅配の集配車。とても静かに走るため、慣れるまでは
見かける度に感心したものです。道が狭い、住宅密集地の荷物の集配にはああいうのが静かでぴったりなのでしょうね。

さて、日本には世界的にも有名な自動車メーカーがいくつもありますが、どのメーカーも電気自動車の分野においては
出遅れていると言われています。というのが、日本のメーカーは従来、電気とガソリンの両方で走行する
「ハイブリッド車」に力を入れていたためです。

ハイブリッド車や電気自動車のニーズが上がってきた背景には、環境問題があります。ガソリンで走行する自動車からは、
二酸化炭素が排出されます。排出された二酸化炭素は地球温暖化をもたらす原因になるため、その量を抑える対策が必要です。
だから、電気でも走行できるハイブリッド車や、ガソリンを使わずに走行できる電気自動車が注目されているというわけです。

日本の場合、二酸化炭素排出量を抑える対策として「燃費」にこだわった自動車づくりを行ってきました。
その結果が、ハイブリッド車のような燃費がいい、つまり、少ないガソリンで、より長い距離を走る自動車の開発です。
この分野においては、日本は世界的に見てもトップクラスにあるといっていいでしょう。

しかし、ハイブリッド車にはひとつ欠点があります。それは、いくら燃費がよかったとしても、その燃料にガソリンを使う以上、
二酸化炭素はどうしても排出されてしまうということです。

そこで現在、世界的には、ハイブリッド車よりも電気自動車に対する注目が集まっています。海外に目を向けると、
天才科学者ニコラ・テスラの再来などと呼ばれているイーロン・マスク率いるテスラ自動車(アメリカ)をはじめ、
深刻な大気汚染の解消に国を挙げて取り組んでいる中国の各自動車メーカーなど、大企業からベンチャー企業まで
多くの自動車メーカーが電気自動車の改良・開発に取り組んでいます。

現在、電気自動車分野においては、日本はやや遅れをとっているといわれていま。理由は先述のとおり、
今までハイブリッド車に力を入れてきたため、ノウハウなどがあまり蓄積されていないことにあるそうです。

自動車産業は、ものづくり大国日本の中でも、特に主要なものづくりのひとつ。自動車メーカーはもちろん、
その下請け、孫請けと、多くのものづくり企業が関わっている産業です。自動車産業の衰勢は、多くのものづくり企業の衰勢を
左右するといっていいでしょう。日本のものづくりが元気でありつづけるかどうかは、これからやってくるであろう
電気自動車の流れに自動車メーカーがどれだけ乗れるかにかかっているのではないでしょうか。
なんとかがんばってもらえたらうれしいと、ものづくり企業のひとつとして願っています。

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