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ものづくりの現場シリーズ・パイプレーザー編①

ものづくりの現場シリーズ・パイプレーザー編①

2017年10月18日

「パイプレーザー加工機 TruLaserTube7000」

 ものづくりの現場シリーズ、今回は愛知県高浜市の鈴木包装株式会社さんの工場見学会にお邪魔して、6月に導入したばかりの
「パイプレーザー加工機 TruLaserTube7000」をはじめとする設備群を見学させていただきました。
今回の工場見学会は2017年8月25日(金)、26日(土)の2日間開催。最新モデルの革新的な設備という事もあり、取引先やメーカーなど、
両日で約300名の方が来場されました。

 鈴木包装さんは、レーザー加工、板金加工、輸送用パレットの設計製造をされている企業です。
特に自動車部品向けの輸送用パレットをはじめとする工業包装に強く、輸送効率、安全性、収納効率などのノウハウを活かした設計から、
自社製造設備による製造までの一貫生産を得意とされています。
また、切断~曲げ~溶接を行う板金加工の高品質・短納期対応ができることも強みです。

 鈴木包装さんで製造している輸送用パレットの一例がこちらの写真。限られた空間で効率よく部品を搬送できるよう、
スペースを有効に使う技術が詰まっています。

この製品にも効率的な部品輸送のノウハウが詰まっているそう



 鈴木包装さんが今回新規導入した設備はこちら、Trump製のパイプレーザー加工機 「TruLaser Tube7000」です。

設備のポイントとしては、
・最大長さ9,200mm、直径254mmの材料を切断できる
・対象ワークは軟鋼パイプ、アングル、チャンネル、プロファイル材などで、小径、四角形、円形、楕円形断面のパイプ
・完成品のDXFデータから装置側で加工プログラムを生成可能
・穴開け、切断、テーパー穴加工、ケガキ線などのレーザーマーキング加工を一度に加工可能
などが挙げられます。

従来の製造方法では、角パイプの切断と溶接を組み合わせて製品を製造していました。しかし切断は直線しか切れないし、
直線部分を合わせて溶接するとは熱ひずみが発生するので、ひずみ取りの工程が必要になりました。
さらに溶接ビードを研磨で磨く工程もあり、その他にも工程が多く複雑で、工数もかかっていました。

それが今回のパイプレーザー加工機の導入により、複雑な形状に切断できるようになりました。それで切断した事例がこちら。

 これまで直線しか切れなかったところ、複雑な直線形状の切断も可能になり、パイプの接合部分を写真のようにはめ合わせにすることが
できるようになりました。これまでは強度確保のために直線部分を全溶接していたところを点溶接にすることで、ひずみを抑えつつ強度と
耐久性は従来よりも向上し、品質面、コスト面で大きく改善を図ることができるとのこと。
この改善は顧客にもメリットが大きく、設計から一貫製造している鈴木包装ならではの新しい提案を進めているそうです。

はめ合わせの採用で、全溶接を点溶接に変えても従来以上の強度を得られるようになった


(後編に続く)

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