ものづくりブログ
ロボット競技のワールドカップ「RoboCup2017」③

ロボット競技のワールドカップ「RoboCup2017」③

2017年08月28日

「RoboCup Soccer」

2017年7月27日(木)~30日(日)に名古屋で開催されたRoboCup2017のレポート③です。

ロボカップではもともと「2050年までにサッカーのワールドカップチャンピオンに勝てる、自分の判断で動くことにできる
ヒューマノイド(人間)型ロボットのチームを作る」という目標を掲げて始まった競技会です。そのためサッカー競技がいちばん多く、
ロボットのサイズや形状によって8つのサブカテゴリに細分化されています。そしてリモコンやラジコンによる操作は一切禁止、
すべてロボットが考えて自律的に判断して行動しなければなりません。

その中で最初にチェックしたのが、幅52cm四方、高さ80cm以下のロボット5台ずつが戦う「中型リーグ」。カメラ・センサ・通信機器・
コンピュータなどがロボットに搭載されており、他のロボットと通信しながら作戦を立て、1台ずつが自主的にボールを追う、
守るなどの動きをします。

この競技の魅力は、なんといっても迫力。体当たりアリのルールなので、相手チームのロボット同士が激しくぶつかって大きな音がします。
「サッカー」という機能に絞って開発しているためロボット1台ずつの動きも速く、チームワークも見て取れました。

次に盛り上がっていたのは「スタンダードプラットフォームリーグ」。ソフトバンクロボティクスのコミュニケーションロボット「
NAO」だけを使ってサッカー競技を行うリーグです。各チーム、同じロボットを使っているので能力の差はあまり出ないようです。
そしてサッカーに特化したロボットではないので、動きがスローでかなりかわいい。各ロボットはボールを追って自律的に行動しますが、
ボールとは関係ないところに向かうロボット、ボールもないのに一人で転ぶロボットなどがいて、動きのかわいさから子供たちの人気を
集めていました。

 最後に、一番未来を感じさせてくれた「ヒューマノイドリーグ」へ。ヒューマノイド=人型ロボットという事で、二足歩行をする
ロボットが試合をします。観戦した試合はドイツチーム同士の対戦で、白(左側)のNimbroチームが黒(右側)のHochschuleチームのロボットを
見事に抜き去っていました。ただ、進化のまっただ中にいるヒューマノイドなので動きはかなりスロー。ゆっくりボールに近づいて、
ボールの向きを変えて、ゆっくり蹴る…… それでもちゃんとゴールに入るから大したものだと踊り来ました。


【公式サイト】
RoboCup2017 Nagoya Japan
https://www.robocup2017.org/

部品加工・試作・装置・ものづくり
の相談・見積り歓迎!