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ものづくりブログ
ものづくりと幸せ
2017年08月10日
幸せなものづくりのカギは積極性!?
私たち人間は、ちょっとしたことで幸せや不幸せを感じます。できれば、自分のためはもちろん、家族のため、従業員のため、
取引先のため、周囲の人たちのためにも、毎日幸せで充実した気持ちで過ごしていきたいもの。
しかし、幸せを感じるにはどうしたらいいのでしょうか。
カリフォルニア大学の心理学の教授に、ソニア・リュボミアスキー教授という方がいらっしゃいます。
特に『THE HOW of HAPPINESS(邦題:幸せがずっと続く12の行動習慣)』という本で有名な方です。
ハピネス、つまり幸せを決めるのは何かをいうのを調べた結果、リュボミアスキー教授は以下の結論に至りました。
・幸せの50%は、遺伝的なもの。人間関係や経済環境、健康などの環境要因はすべて合わせても10%ほどしか影響しない。
残りの40%は、自分が行動したかどうかで決まる
どういうことかもう少し説明します。同じ環境で育った、環境要因がほぼ同じ一卵性双生児がいたとします。
しかし片方は自分のことをあまり幸せだと思っておらず、もうひとりは幸せだと思っている。ではこの差はどこから出てきたのでしょうか。
違いは、ちょっとした日常生活にありました。
自分のことを幸せだと思っている人は、たとえば友だちや近所に人に出会ったときに自分から積極的に挨拶をしていました。
また、たとえばエレベーターのドアが締まりかけたときに、向こうから走ってくる人が見えたからドアを開けて待つなど、
ちょっとした人助けを頻繁に行う人でした。
一方、あまり幸せを感じていない人は、自分から積極的に話しかけたり誰かを手伝ったりするのが苦手なタイプ。
話しかけて無視されたらどうしよう、などの不安が先に立って、積極的に声をかけるのが難しいと感じる人でした。
つまり、何が言いたいかというと、幸せかどうかを決めるのは、いかに自分から積極的に行動を起こしていくかどうかである、ということです。
ものづくりも同じことで、いやいや作っているときと自分から積極的に作っているときでは、幸福感が違います。
また、ものづくりの効率も違います。積極的に作るときのほうが絶対楽しいですし、効率もいい。失敗してしまって落ち込んでも、
すぐに「よし、またやるぞ!」とやる気が出てきます。
自分はもちろん、従業員も一緒に楽しくものづくりを続けていくためには、それぞれが積極的に行動を起こし、ものづくりを楽しめるような
雰囲気を作っていくことが必要なのでしょうね。そしてそれが、取引先に、それぞれの家族に、社会に……と広がっていったら、
とても素晴らしいことではないかと思います。