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ものづくりブログ
ロボット補助金
2017年07月14日
2017年ロボット補助金の話
6月26日(月)から、「平成29年度ロボット導入実証事業」、通称「ロボット補助金」の公募が始まっています。
実施団体である「一般社団法人 日本ロボット工業会」のサイトから、内容を少し見てみましょう。
(以下引用)
「ロボット新戦略」(平成27年2月10日 日本経済再生本部決定)では、我が国を「世界一のロボット利活用社会」にすると
いう目標を掲げ、ロボット利活用による様々な分野における人手不足の解消や生産性の向上等の社会的課題の解決に向けて、
国を挙げて取り組むとしています。
この「ロボット新戦略」に基づき、本事業では、ものづくり分野やサービス分野におけるシステムインテグレーションへの
支援等を通じたロボット未活用領域の開拓や、公共空間で活用可能なロボットの社会実装の促進といった政策目標の達成に
向けた実証事業等の実施を目的とします。
(引用以上)
つまり、ロボットを使った人手不足解消や生産性向上に国を挙げて取り組む、そしてまだロボットが活躍していない分野や
公共空間でのロボットの導入を推進します、ということですね。
今回、補助対象となっている類型はA、B、Cの3つです。
(以下抜粋)
A.未活用領域における導入実証・FS(実現可能性調査)事業
三品産業(食品・化粧品・医薬品産業)又はサービス産業におけるロボット活用であって、これまで当該分野における活用が
進んでこなかった阻害要因を明確に特定し、これを解決するためのロボット導入実証やFSを行う計画を対象とします。
B.コスト削減に向けたSIプロセス実証事業
ロボットシステムの構想・設計・導入を担うシステムインテグレータと密に連携し、ロボットシステムの導入における
システムインテグレーションのコストを削減する設計手法の実証を行う計画を対象とします。
C.公共空間におけるロボット社会実装プロジェクト
空港や市街地、ショッピングモール、ホテル、飲食店、駅などの公共空間においてサービスを提供するロボットの活用に
ついて、価値評価手法の確立などを通した、社会実装に向けたロボット導入実証やFSを行う計画を対象とします。
(抜粋以上)
A類型は、はっきりと「三品産業(食品・化粧品・医薬品産業)」が対象であると言い切っています。
これ以外の業種では応募できないので注意が必要です。
B類型は、「ロボット導入コストを削減する」というのがテーマです。導入の仕方を工夫してロボットを安く導入できそうな
事業が対象になりそうです。こちらは一般の製造業でも応募可能です。
C類型は、公共空間へのロボット導入ですので、ホテルやショッピングモール等での導入を想定しているようです。
ロボットが接客する「変なホテル」や、ハウステンボスにあるソフトクリーム販売ロボット、ショッピングモール等で
見かけるペッパーくんなどが対象になるのでしょうか?
いずれにしても「ものづくり分野における……」という枕詞とは裏腹に、一般のものづくり企業へのロボット導入の門戸は
大変狭く設定されています。B類型の競争率が高くなるかも……? と勝手に予想しています。締め切りは7月28日ですので、
申請をお考えの企業はお早めにご対応下さい。以上、「ものレポ」リポーター新開でした。
【公募要領はこちら】
平成29年度ロボット導入実証事業(一般社団法人 日本ロボット工業会)
http://www.jara.jp/hojyo/koubo.html