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ものづくり 展示会
2017年06月11日
ものづくり企業の危機!?展示会場2020年問題
中小規模のものづくり企業にとって、大切な商談の場のひとつが展示会。ところが、この展示会が今、危機に面しています。
その危機というのは「2020年問題」と呼ばれる問題です。
2020年といえば、東京でオリンピックが開催される年です。オリンピックが開催されると、各国から代表選手はもちろん、大勢のメディア(報道機関)もやってきます。このメディアのために設置されるのが、メディアセンター。各国のメディアが集まり、専用スタジオを設置し、そこから各国へオリンピックの情報や結果を中継する場所です。
もちろん、東京オリンピックでもメディアセンターが設置されます。そして現在、その設置場所として予定されているのが、東京の有明にあるビックサイトという国際展示場なのです。
ビックサイトでは、大企業も参加するような国際規模の展示会はもちろん、中小規模の企業が集まる展示会まで、さまざまな規模の展示会が行なわれています。BtoBの展示会だけではなく、ブックフェアや骨董市のような個人も参加して楽しめるイベント、あるいは就職先を探す人のための就職フェアなども行なわれます。ビックサイトの予定は、このようなイベントでほぼ1年中埋まっているといっていいでしょう。
このような予定場所にメディアセンターを設置するとなると、その間、かなりの数の展示会が中止されることが予想されます。これが、「2020年問題」です。
もちろん、東京ビックサイトを管理する東京都も、この問題は重視しています。仮設展示場を設置するなどして努力はしているようなのですが、それでもやはり展示会の規模は縮小せざるを得ないでしょう。さらに、2020年4月から11月までの7ヶ月間は、その仮設展示場ですら使えなくなってしまいます。
これは、展示会を主な商談の場にしている中小企業にとっては、経営上の大きなマイナスです。そこで、全国の展示会の主催者・展示会場・サポート企業で構成される一般社団法人日本展示会協会(日展協)は、なんとか例年通りに展示会を開催することはできないかを訴え続けてきました。
最近はようやく、この問題がマスコミなどにも取り上げられるようになってきました。政治家も動きはじめています。しかし、まだまだ、展示会の例年通りの開催は危ぶまれている状態です。
ものづくり企業の大切な商談の場が守られるよう、私たちもこの問題を注意して追っていかなければいけません。
日展協では、特設サイトを作ってこの問題を訴えています。もし、2020年問題に関心をお持ちになったのでしたら、あわせてこちらもお読みいただければと思います。
http://www.nittenkyo.ne.jp/article/15247894.html
皆様にお願いしたいこと | 2020年東京五輪 展示会場 問題 署名にご協力ください