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ものづくりブログ
参加型ワークショップ
2017年06月08日
ものづくりワークショップに必要なもの
ワークショップという言葉があります。カルチャーセンターの講座名やものつくり企業主催のイベントなどでよく耳にするのですが、実際どんな意味かと聞かれると、答えるのが難しい言葉です。
ちなみに、『日本国語大辞典』(小学館)によると、ワークショップには3つの意味があります。
1. 仕事場。作業場。
2. 研究集会。参加者が専門家の助言を得ながら問題解決のために行なう協同研究
3. 講習会。とくに、参加者が自主的に活動して行なう講習会
カルチャーセンターやイベントで使われる「ワークショップ」は、2.や3.の意味ですね。そこで、改めて2.と3.の意味を読んでいただきたいのですが、あることに気づきませんか?
そうです、2.も3.も、どちらも主語は「参加者」なのです。
つまり、ワークショップというものは、参加者が主体となって、研究や活動を行なう場ということになるのですね。ワークショップを主催するにせよ、参加するにせよ、これを理解しておかないと、大きな成果は得られないのではないか私は考えています。
ただ人の話を聞いているだけ、誰かの作業を眺めているだけでは、ワークショップから得られるものはあまりありません。自分から積極的に考え、手や体を動かすことで初めて、ワークショップから得られる学びは大きなものになるのです。
また、参加者一人ひとりが積極的に参加すれば、参加者の間に連帯感が生まれます。なぜかというと、積極的に参加していると、必然的に「ほかの人はここをどうやって作っているんだろう?」「みんな、ここはどうやって解決しているんだろうか」という疑問点が出てくるからです。そうなると必然的に、近くで作業をしている人や、うまく作業をしている人に話しかけることになるでしょう。その結果、自然と会話も増え、同じものづくりをしていく仲間であるという意識も生まれてくるというわけです。
まとめるならば、ワークショップというのは「参加者一人ひとりが積極的に参加することで、参加者全員の連帯感や仲間意識が生まれるような協同研究や講習会」。ものづくりのワークショップに参加するときはもちろん、ものづくりのワークショップを主催するときも、このような雰囲気を作ることを意識しておかないといけませんね。
ものづくりのワークショップは、今、頻繁に開催されています。この記事を読んでいる人の中にも、開催を予定している人がいるかもしれません。もしそうであれば、参加者が参加できるような内容、仕組みになっているかどうかを開催前にチェックしてみてはいかがでしょうか。